どうも矢野です!
最近ムクモでは、杉を切りに行ったり、木工のワークショップを行なったり、木に触れる機会が増えています。
木は家に使われたり道具に使われたり、生活の様々な場所で触れているものです。
そんな身近な木ですが、年輪って実はとてもおもしろくてロマンがあるんです。
年輪は一年に一本刻まれる
年輪をみれば木の年齢がわかるとも言われていますが、実は年輪というのは一年に一本刻まれているんです。だから樹齢(年齢)がわかるんですね。
一年に一度刻まれる理由としては、「春には幹の成長が盛んで、夏期にはゆっくりになるため」で「色の濃い部分は密」に、「色の薄い部分は疎」になっているからなんです。
その遅く、ゆっくりと成長したタイミングで、濃い跡(年輪)が残るので、一年のうちに早く成長した薄い箇所と、ゆっくり成長した濃い箇所のコントラストができ、年輪となって歴史が刻まれていきます。
陽の当たる方角によって年輪の成長速度も変わる?
よく言われるのが年輪を見れば方角がわかるといわれています。が、こは間違いらしく、正しくは斜面などとの関係によるものだそう。
広く知られている俗説に、「北半球では南側から日が当たる為、暖かい南側は発育が盛んで年輪の目が広く、北側は目が詰まっているので、切り株があれば大体の方位がわかる」という説があるが、これは誤りである。実際は、たとえば針葉樹が斜面に生えている場合に、木が谷側に傾かないように谷側がより盛んに成長する為、谷側の目が広く山側の目が詰まって育つので方角はあまり関係しない。
引用元:年輪 – Wikipedia
年輪をみて木の成長を想像するとワクワクする
ここまでに書いたように、年輪からその木の歴史を知ることができるんです。
これってすごくワクワクしませんか?
年輪の幅が広くなっている年は「たくさん成長したんだな。」とか想像できることがたくさんあります。
本来なら、何十年も前のことなので、知ることのできなかった世界を年輪から想像することができる。これってすごくロマンがあると思います。
ゆっくりと時間をかけて成長した木は年輪が細かい
ゆっくりと時間をかけて育ってきた木は年輪も細かくなるので、比較手比較的固く締まっていて、年輪の見た目も均等に揃っていて美しいです。
人の成長も年輪と同じ
年輪と人の成長はよく似ている気がします。
年輪のように目に見える形では残っていかないですが、1日1日歩んできて今があるんですよね。
濃く密に刻まれた年輪(経験)は自分の未来でとても重要な役割を果たしてくれると思います。
細かな年輪のようにゆっくりしっかり濃く、密に成長していったならば、固くしっかりとした芯ができあがると思うんです。
たくさん成長した年もあれば、ゆっくりとしか成長した年もある。それらがあって、今の自分がつくられていくんだと思います。
将来、立派な木のようにどっしりとした自分という芯をもった人間になれるように毎日を大切に過ごしたいと思います。
今日は年輪から、そんなことを考えていました。おしまい。